燃えて立ついのちの花よ曼珠沙華
曼珠沙華の花の帯はどこまでもどこまでも続いている。そしてところどころで疎水の際から斜面林の方へ飛び火するように移っていく。またもう片側の見沼田んぼの畦道へ延びてゆく花の帯もあった。実に素晴らしい眺めであった。
淋しさのきわみの花よ曼珠沙華
じっと立ち止まって彼岸花を見ていると、なんとも淋しい花だとも思えて来るのであった。
彼岸花は茎から直接に花が咲く。花の命は短い。花が咲いている時は葉がない。花が終わって1か月もすると細長い葉が出てくる。葉は寒い冬を越して、翌年の5月の若葉のころ、周りの草花が伸び出すと姿を消すのである。そして秋、9月、お彼岸のころ、ふいに花が咲きだすのである。まことに自然界の摂理の不思議さと言おうか。
僕らの子供のころはお墓や田んぼの畦などによく咲いているのを見かけたが、この頃は少なくなった。
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