雑誌「國文學」(学燈社発行)が6月11日発売の7月号をもって休刊になるという。僕はついこの間このブログで、研究社発行の「
英語青年」が3月号で休刊したのを嘆いたばかりである。長い間愛読してきたこういった雑誌がなくなってしまうのは残念でならない。「國文學」が「国文学」と読めても「國」や「學」の文字が書けない人の方が圧倒的に多い世の中になってしまったのだから仕方のないことなのかもしれない。雑誌「國文學」は(解釈と
教材の研究)という副タイトルがついていることからもわかるように、1956年4月の創刊以来、上代、中世、近世、近代、現代に及ぶ
文学研究を毎号テーマを絞って特集することで定評があった。最近では
大学で国文学を専攻する学生も減り、また国文学を専門に研究する層も薄くなっていることを考えれば、休刊も当然なのかもしれない。 僕など国文学や英文学を専門に
勉強したわけでもないが、こういった雑誌は読めば面白いし、人生を生きていく上での知恵やヒントも与えてくれる。
たまたまこの2,3日、樋口一葉のことを調べていて、少し古い「國文學」をひっぱりだして読んでいた。昭和59年
10月号で一葉を特集している。巻頭は井上ひさしと
前田愛の対談である。ちょうど紀伊国屋ホールで井上ひさしの『頭痛
肩こり樋口一葉』が上演されたころで、その劇についてから二人の対談ははじまり、一葉狂いの二人の対談は深みにはまり、つい夢中で読んでしまった。他に一葉についての論文や
エッセイなども掲載されている。
僕が興味を持ったものをいくつかあげておく。
樋口夏という肉体―身体論の視点から 佐藤泰正
王朝幻想の行方―萩の舎・歌 本林勝夫
丸山福山町と日清戦争〜「にごりえ」の近景と遠景 磯田光一
一葉の場所―女流作家として 中上健次
「にごり江」演出ノートのメモから 蜷川幸雄
樋口一葉伝の謎の部分 松坂俊夫
posted by tora13 at 14:00| 埼玉

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